口腔機能管理強化認定歯科診療所(口管強)
口腔機能管理強化認定歯科診療所とは
2024年6月より新設された制度で、定められた厳しい基準を満たすことで厚生労働省から認可を受けた、地域包括ケア(地域完結型医療推進)を行う歯科医療機関のことです。
患者様に、生涯にわたり安心・安全な治療を提供することはもちろん、定期的なお口の検診や予防を行うことで、患者様の健康に寄与することができると認められた歯科医院のみが認定されました。全国で認定を受けた歯科診療所は全体の約1割です。
当院は口腔機能管理強化認定歯科診療所に認定されています
伊熊歯科は、2024月6月1日に厚生労働省から「口腔機能管理強化認定歯科診療所」に認定されました。
認定を受けることにより従来は保険診療ではできなかった治療を提供することが可能になりました。
その代表的なものとして、歯周病安定期治療とフッ素塗布があります。
歯周病安定期治療(SPT)について
歯周病安定期治療は、歯周病治療終了後に歯科医院で定期的な清掃や歯石除去などを行いお口の健康を保つ治療です。
歯周病安定期治療(SPT)の内容
患者様のお口の状態に合わせて、担当の衛生士が治療を行います
- 歯周病の状態をチェック
- お口の状態にあった歯ブラシ指導
- 汚れ(プラーク)、着色(ステイン)、歯石の除去
- 専門家による歯の研磨
- お口の中の記録写真撮影
など
歯周病安定期治療(SPT)のメリット
歯周病安定期治療を毎月継続することで、以下のメリットが期待できます。
- 歯周病の重症化を未然に防ぐことができます
- むし歯や口の中の異常にすぐ気がつくことができます
- 患者様がご自分でブラッシングなどお口の管理を上手にできるようになります
- 健康なお口の状態を保てます
- 美味しく食事ができるようになり、その結果、体全体が健康になります
歯周病安定期治療(SPT)の費用
自己負担率3割の場合、
20本以上 | 約3,200円 |
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10~19本 | 約2,600円 |
10本未満 | 約2,000円 |
が目安となります。
※歯の本数によって費用が変わります。
※自費診療でSPTを行った場合の費用は約10,000円です。
注意事項
- 保険診療で歯周病の基本治療を終了した方のみ行うことができます。
- 保険の制度上、月に1回の治療が必要です。キャンセルなどで期間が開いてしまうと、初診扱いの治療になってしまうことがあります。
- 治療の間隔が開くため、次回診察日の前にご連絡させていただいております。
フッ素ケアについて
フッ素ケアとはフッ素を使用して歯を丈夫にし、むし歯になりにくくする予防法の一種です。
フッ素ケアは、一般的にお子さまに行う予防法と思われがちですが、大人の方にも非常に有効な予防法です。
フッ素ケアの対象
フッ素塗布は、通常の診療でも提供することができますが、保険診療で行うには、年齢やお口の状態、むし歯の数など多くの条件をクリアすることが必要です。
口腔機能管理強化認定歯科診療所の認定を受けた当院では、初期のむし歯があれば、保険診療でフッ素塗布を行えます。
フッ素ケアの安全性
フッ素は、お肉や魚、野菜などのほか、水や土にも含まれる天然の成分です。
歯科で使うフッ素はフッ素化合物と呼ばれる化学物質で、安全な量を適正に使用しています。
むし歯予防の先進国である欧米では、子どもから大人まで広く行われている予防法です。
フッ素ケアの効果
歯を強くする
フッ素は歯の表面の成分と結合して硬い構造に変わるため、むし歯の酸で溶けにくい歯になります。
初期のむし歯を治す
むし歯菌の酸で溶け始めた歯を、再び硬い歯に戻し、初期のむし歯を治します。
むし歯菌の活動を抑制する
むし歯菌の出した酸によって歯は溶かされます。フッ素ケアを行うとむし歯菌の活動が抑制され、酸の産生量が少なくなり、むし歯の予防になります。
フッ素ケアがお子さまに必要な理由
フッ素ケアは、乳歯や永久歯が生え始めたらすぐに行いましょう。特に乳歯は永久歯に比べて歯が溶けやすくむし歯の進行が早いので、早めのフッ素ケアをおすすめします。
また、生えたての永久歯も表面が弱くむし歯になりやすい状態です。永久歯は一生使う歯ですから、むし歯にならないようにフッ素ケアで守りましょう。
大人はむし歯の再発予防に有効
大人の場合は、ほとんどの方がむし歯治療を経験しており、治療済みの歯が再びむし歯になる、むし歯の再発に注意が必要です。
また、年齢が進むにつれ、歯周病により歯ぐきが下がってしまい、セメント質とよばれる歯の弱い部分が露出し、むし歯になりやすくなります。歯を強くするフッ素ケアは、大人の方にも必要な予防治療です。